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コインロッカーにもインバウンド効果、値上げ相次ぐ
旅先で荷物を預けるときに欠かすことが出来ないコインロッカー。首都圏のJRや地下鉄の駅では、春ごろから値上げの動きが広がっています。訪日外国人客・インバウンドの増加で、大型の荷物を預けたいというニーズが拡大しています。「コインロッカー難民」という言葉も生まれる中、大型化や設置台数の増加への対応が値上げの背景にあるようです。
スーツケースを入れるには大型が必要です。
■大型ロッカー100円値上げ
年々増えるインバウンド。日本政府観光局によると、2018年の訪日外国人客数は前年比8.7%増の3119万人と、過去最高を更新。19年も前年超えの勢いは続きます。
長期の旅行に来る外国人が増え、ロッカーを設置する事業者には様々な声が届くようになりました。ロッカー運営業者は「大きい荷物を預けられるロッカーに関する要望や問い合わせが増えてきた」と話します。
長期の滞在になると、身の回りの荷物だけでなく、お土産など手荷物も増えます。大型のコインロッカーにまとめて預けたいというニーズがありますが、正方形に近いロッカーが縦に5つ並ぶ小型（高さ約33cm）では荷物が入りきらない。同社では、19年6月時点で高さが約90センチを超える大型ロッカーが約1600口と、16年3月末に比べ2割強増やしました。
「大きい荷物を持つ人の利便性を高めることで、総合的なサービスの向上につなげる」。同社は4月中に順次、複数ある大型のうち、600円を700円に、700円を800円にそれぞれ値上げした。ロッカーの入れ替えや大型化に伴う設備投資がかかったことが値上げの理由です。
実は同社のロッカーの口数はこの3年ほどは微減だという。大型が増えることで、小型の口数が減ったほか、駅の再開発・工事などで一時的に使えなくなったことが背景にある。小型ロッカーの料金は400円としており、縦に5つ並ぶ全てが稼働すれば、1日2000円の収入だ。大型を増やすと口数が減り、収入が目減りしかねないため、値上げに踏み切ったという事情もあるようだ。
コインロッカーにもインバウンド効果、値上げ相次ぐ
首都圏では東京メトロが5月の大型連休明けから、対応に更新した設備を対象に、小型の料金を100円あげ、400円にした。1990年以降では初めての値上げという。10月末をめどにPASMO対応への更新を進め、小型の料金を400円にそろえる方針です。
同社の駅構内のロッカーの設置台数は18年末には14年末に比べ1割弱増えた。この間に大型の口数の比率は5.7%から7.6%に上昇。「主要駅を中心に配置しており、稼働率も上がっている」という。PASMO対応や増設などのコスト上昇が値上げの理由だ。東京都交通局も5月中旬から、設置済みの小型を300円から400円に引き上げ始めました。
■機能も進化、13言語に対応も
ロッカーの設備も需要に合わせて変化し始めた。大手の業者は2月、14年ぶりにモデルチェンジを実施。間口の横幅を350ミリと従来のものより10ミリ程度広げた。「多くの荷物を詰め込みたいという顧客のニーズに対応するため」（同社）だという。外国人利用者の増加をにらみ、操作画面や音声案内は5言語に対応。画面に表示するQRコードを読み込めば、使い方を13言語で案内する。
もっとも、大型ロッカーの増設が進んでも、荷物を預けられないという旅行客は後を絶たない。スタートアップ企業の、企業はそこに目を付けた。17年1月に荷物を預けるサービスを開始。カフェや美容院、カラオケ店などの空きスペースを活用して、荷物を預けたい旅行者にマッチングさせています。
料金はバッグサイズの荷物が1日当たり1個300円、スーツケース程度の大きさが同600円。利用者はスマートフォンの専用アプリから、検索・予約ができ、現在は全国1000カ所以上のスポットがある。利用者の7割が外国人だという。JR東日本などとも提携し、駅の手荷物預かり所も利用できるようにした。上野駅などでは800円と従来料金より高めだが「事前にスペースを予約できるうえ、並ぶ手間を省けることなど利用者にはメリットを感じてもらっている」といいます。
日本に初めてのコインロッカーが登場したのは1964年。東京オリンピックが開催された年だった。20年の五輪・パラリンピックを控え、ロッカーやエクボクロークのように荷物を預けるサービスも時代に合わせて変わりつつあります。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、みなさまのニーズにお応えし、有益で役立つ情報、よりよいサービスを提供できるよう努力していきたいと思いますので、今後ともマイボックス24新森店をよろしくお願い致します。
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